こんにちは。数学講師の一世です。
僕は毎日朝の6時から昼まで、
近所の自動車部品製造工場で働いています。
この季節は工場も冷え、
特につま先が痺れるほど冷たくなり、
朝行くのが泣きたくなるほど
憂鬱になりますが頑張っています。
でも、社長も社員さんも良い人ばかりなので、
多少キツくても頑張れる会社です。
そんな工場に、ウパナンダ君という、
スリランカから出稼ぎに来ている若者がいます。
二年前からいるらしく、先輩になります。
ほとんど全ての機械を任されている働き者です。
僕はほとんど工場内の仕事なので、
寒いながらも
何台かのストーブを使うことができます。
今日は一人につき一台という感じで使えました。
でも、後から来たウパナンダ君の所に
ストーブがありませんでした。
おまけに彼の場所は、よく冷える所です。
ふと、彼にストーブを渡そう。
と思いました。
自分も寒いですが、彼の場所よりはマシ。
なので彼にストーブを持って行きました。
すると彼が、
アリガトウ。アナタトテモシンセツナヒトネ。
と、片言の日本語でお礼を言ってくれました。
なんだか、すごくホッコリして、
ストーブがいらないぐらい
暖かい気持ちになりました。
聖書の中に、
受けるより、与える方が幸いです。
という言葉があります。
誰しも、自分が受けることを望むものですが、
与える方がもっと幸いだと神は教えています。
ただほんの少しの犠牲を払い、
ストーブを貸した。
何気ないちょっとしたこと。
でもそんなことが、
人も自分も幸せに出来ることだと、
感じることができた時間でした。